愛の囁き☆私は強くない番外編☆
「香里ちゃん、ここの病院だったんた?」

「あ、ど、どうも…」

思いがけず、会いたいと思っていた拓真さんに会えてドキドキが止まらない。

「浜口さん?何してるの?」

「あ、はいっ…。す、すみません。奥菜さん、中待合いでお待ちいただけますか?」

思いがけずの出来事に、少し動揺していて香里は、先輩の原から声をかけられ、慌てて拓真を中待合いに案内した。

拓真の先を歩く香里は、緊張でどうにかなりそうだった。

「こ、こちらでお待ち下さい」

拓真を案内して、また受け付けに戻ろうとした。

「香里ちゃんのナース姿見られるなんて、風邪も引くもんだね」

「え?あ、そんな…」

拓真から笑顔を見せられ、緊張がさらにヒートアップする。

「似合ってるよ、」

じっと見られてる。
視線が熱い。
恥ずかしい。

「拓真さんは、病院いつもここなんですか?」

香里は持っていたカルテを見ながら、拓真と話をしていた。

「3年前にこっちに引越ししてきてからは、南條総合病院に来てるよ。香里ちゃんがいてるなんてね。すごい奇遇だよね」

3年前か私自身、内科に移ってきたのが、最近だから会うことなんてなかったんだろうな。

「最近、異動したんです。私もびっくりしました」
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