王様生徒会長と最弱ヒーロー

美乃ちゃんは涙を拭うと言った。

美乃「この学園で1番の悪者は...
ここにいる皆です。」

叶斗「...美乃。」

美乃「そう言おうと思ってました。
でも、久しぶりにこの学園に来たら
何もかも変わってた。
私が知ってた頃の菊水学園じゃなかった。
だけど、もっと早く変わって欲しかった。
今のこの学園に叶斗くんと一緒に
お兄ちゃんにも通って欲しかった。」

輝龍くんは舞台の上にあがると
美乃ちゃんに頭を下げた。

叶斗「美乃。本当にごめん。
実の事、助けてやれなくて...。
お前の事、救ってやれなくて...。
本当にごめん。」

美乃「叶斗くん。」

壮吾「美乃ちゃん。
俺たちにも謝らせてよ!」

最近では使われなくなった
生徒会専用スペースの上から
夏目くんと青柳くんも頭を下げた。

偉琉「本当に悪かったと思ってる。
すみませんでした。」

壮吾「すみませんでした!」

皆の姿を見た美乃ちゃんは
泣きながら笑った。
< 188 / 333 >

この作品をシェア

pagetop