王様生徒会長と最弱ヒーロー

元々、正義感は強い方だった。
...でも、歳を重ねる事に
そんなもの無くなっていった。

平穏無事に。何事もなく。
そうやってずっと生きてきた。
...でも、高校に入ってからの私は
最弱の立場だから、どう転んでも
これ以上悪くなる事はないはずだから。
...だから、声をあげるんだ。

偉琉「見物だな。」

葉瑠「...え?」

偉琉「てめぇみたいな弱者が俺らにどう
立ち向かってくるのか見物だな。
...ようやく面白い物が見つかった。」

そう言うと王様は大倉くんの
退学届をビリビリと破った。

偉琉「弱者には仲間が必要だろ?
お前が負けるまで...そいつの
退学は取り消してやるよ。
壮吾。叶斗。行くぞ。」

私の戦いが始まった。
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