王様生徒会長と最弱ヒーロー
翌日、学校へ行くと
いつも通りの夏目くんが
教室にいた。
葉瑠「夏目くん!」
壮吾「おう、おはよう!
て、2人してなんつー顔してんだよ。」
偉琉「お前、家出たんだってな。」
壮吾「なんだ。バレたか。」
葉瑠「どうして?」
壮吾「あの家にいると息が詰まる。
やりたい事も出来ない。
自分の道を見つけた俺に
あの家は窮屈すぎる。
だから、家を出た。でもこれでも
俺さ、結構スッキリしてるんだ。」
スッキリしているという割に
夏目くんの表情は曇っていた。
葉瑠「本当に?」
私の目を見つめた夏目くんは
諦めたように笑った。