*君に溺愛*
*ヤスside*

「来たのか…?」
来ました。

「どうしたい?」


そんなの………決まってるから来た。

「……………助けたい」



隙間から中を見た。

美織ちゃん…………叩かれた頬は赤い。

潤む瞳。

泣いてる…………。

今すぐ出て行きたい衝動を抑えた。

今がタイミングじゃないからだ。

男と、美織ちゃんが揉める声。

「やだぁ!!!ヤスくん‼」


君が俺を呼ぶ声がした。

君はまだ、俺のこと……好きで居てくれてる?


まあ、嫌いと言われても離す気ないけど。





俺は奴の腕を掴む。



「人の女、泣かしてんじゃねーよ‼」


予想外だったのか、君の驚いた顔が目に入る。

そんな君を抱き締めたのは、、

君を愛す一人の男だよ。


君は大切な人。

簡単に手離せない。


「助けに来たよ、美織ちゃん」


*ヤスside*
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