*君に溺愛*
「まあ、とりあえず帰るよ君達。
リオとか言う奴の、手当てもしないとな」

慧くんの、機転。
きっと気づいてる、私の気持ち。
私が、、雅くんを好きになりつつあることを………。

「そうだ、リオッ!!!大丈夫?」

リオに駆け寄る美織ちゃん。
俯いた顔をあげたリオは、美織ちゃんにソックリだった。

「ああ、そいつがミオの好きな奴?」


初めて聞いたリオの声。

顔は可愛い系なのに、声は少し低め。
「う、うん、ヤスくんです………」

あれ?なんか、ちょっと引き気味だな。
どうしたのかな?

「へ~~まあ、俺は認めないけどな。
ミオは、俺のだからなっ」

どや顔のリオ。


「「「…………………は??」」」


「えっ………」

「まさかの………」


「近親相姦???」


「違うからっ!!
リオッ、誤解招く発言しないで‼」

真っ赤な顔して、怒る美織ちゃん。

「ミオーーーっ」


ちゅっ。

は??

美織ちゃんの頬にキスをしたリオくん。

「て、テメー俺の美織ちゃんに何すんだ‼」

姉弟とはいえ、ヤキモチ妬くヤスくん。
どんまい。

ニヤリ、と笑うリオくん。

波乱の予感です。
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