*君に溺愛*
「いいじゃん、すぐ済むからーーー」


葵くんの、投げやりな言葉の後、強引に口づけされた。

「やっ!!」

私はまだ経験がない。
だから、こんな怖いのは耐えられない恐怖。

葵くんだって、分かってる筈なのにーー。

何かに追われ、まるで焦ってるかの様なそんな感じ。

ミニワンピの私の服なんて、簡単に脱がされ……身震いした。


「やだっ、やめて‼
葵くん‼」


「……………すぐ済むから黙れよ‼」
すぐ、済むーーーー?
そんな簡単なモノなの?

隣に、雅くんがいるのに助けさえ、呼べない。

抵抗しても、びくともしない。
私は、無力だ。



「いやっ、やだっ、やめてよ!!!!!」


私がそう、叫んだ時!!!











ガンッーーーー!!!!!











鈍い音が、響いた。










「なにしてんだよ、葵!!!」











それは、紛れもない雅くんでした。









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