*君に溺愛*

狼の威嚇。

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機嫌の悪い高城雅と、ルナちゃん。

ニコニコ顔の俺と、奈倉。

「よし、みんな集まったし!えっと、改めまして2年A組奈倉リコです!!よろしくね‼」

明るい奈倉さんの自己紹介から、始めて…………。

「若王子 廉です、楽しい学校行事にしょうね‼」
爽やかな笑顔の俺。

「「はい!!王子、かっこいい‼」」


周りの生徒は、そう言ってくれるけどたった一人の人に、好かれなきゃ意味を持たない。

チラリ、と見れば目が合うルナちゃんに一瞬、ドキドキした。

「えっと、一年A組の南ルナです‼
楽しい学校行事に出来たらいいな、と思います‼
皆さん、仲良くしてくださいね‼」



そんな、無邪気な笑顔振り撒いて。

「「「めちゃくちゃ可愛い!!」」」

他の奴等をメロメロにしちゃうし。

「いやーん、姫可愛すぎ!!」

奈倉さんは、異様なまでに溺愛してるし。



ガタンっ!!


高城が、立てば嫌に静かになる。
そりゃそうか。

「高城雅。
学校行事とかどうでもいいんだけど、一つ言いたいとしたら、、



ルナに手を出したらタダじゃ済まないからな!!」





しーん。


そりゃ、そうか。

「ちょっ………雅くん!!誰も手を出さないよ、私可愛くないもん!!」


何を言う。

こんな、可愛い子見たことないし。
ルナちゃん、天然か。
高城を宥めるルナちゃん。


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