*君に溺愛*
「あの人達、怪しくない?
かっこいいけど……」

そんな声が居て振り向けば、女の子が二人。
ヒソヒソ話をしていた。

一瞬、俺と目が合い逃げる女子二人。

まあ、怪しいよな。
「お前ら、怪しすぎで通報されそうだから中入ろう」

もう、言うしかない。

それから俺達の、不安な夜は過ぎて行く。

「もう、七時か。
帰らね?」


夜の七時になって、居て………歩き疲れになっていた。
「バカっ葵‼見てよ、まだ居るんだよ‼」

雅がビシッ、と指す方を見ればーーー

ルナと、楽しげに話す一人の男がいた。

あの人が、若王子 廉?

噂通り、爽やかな人だ。

女子何人か、よく噂してた名前の人だ。
嫌な噂は聞かないし、怪しい噂すらない。

パーフェクトボーイと、言う感じだ。

この尾行は夜まで続いた。

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