*君に溺愛*
思わず俺は、雅と顔を見合わせた。

「ヤス、お前予定ないよな。
付き合え」

「え、ないですけどなんですか?」

ヤスに、雅はニヤリ、と笑う。

「俺とルナと、葵とヤスのダブルデートだ。
車を飛ばせ!!」

「「「………………」」」


なんで、雅とルナと、俺とヤスなんだよ。

付き合ってるのは、俺なのに。
「あの~雅さんは、彼女さんが好きなんですか?」




「めちゃくちゃ好き。
それこそ、結婚したいぐらい好き。
葵の女じゃなかったら、奪ってたわ」

そりゃ、良かった。
ルナを見たら、ちょっと赤くなる頬。

いつもなら、引いてる筈のルナ。
嫌な予感しかしない。

奪われたくない。
雅には、やらない。

やりたくないーーー。

「ルナっ、好き」

嫌がらないで、避けないでーー

ちゅっ。
重なり合う唇と、唇。

「葵くんっ」

うわ、真っ赤。

「どした?ルナ?」

雅は、ヤスと、話してて気付いてない。
「なんでも、ないよ‼」

ルナ、慌てすぎ。


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