あなただけが好きだから




先輩を見送る横でジロリと睨みをきかせてくる。
もう少し優しい顔をしてほしい。




実を言うとダンスパーティーを二人とも行くと言うことは二人には言ってはいない。
時間がたまたま違ったのもあるけれど、ちゃんと話をしたいから。




「なんでもないよ、ほら働いて!」




「ちゃんと後でダンス来いよ」




「わかってるよ!」



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