あなただけが好きだから
ガチャリとドアを開けると体育館前に涼がいた。
「よ! 初お披露目が愛しの奴等じゃなくて悪いな!」
「余計なお世話ね!」
「わぁ、印象違う!」
スポーツ少年という印象が薄くなり少しチャラさが増したような気もするけれど。
グレーのタキシードを着こなしていた。
「いいだろー! 踊らないけどね!」
「あんたね……」
「俺は蓮の暇潰ししてくるよ! あいつまだ時間じゃないだろ!」
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