総長さんが甘やかしてくる②(※イラストあり)



「…………」


そろそろ、“あの話”、しようかな。

そう思ったとき。


それに感づいたかのように

幻さんが、頭を撫でてくれた。



幼い頃に、両親を亡くしたこと。


親代わりになったおばさんから、愛されなかったこと。


学校で、イジメられていたこと。


そして――。


「燐さんと出逢ったあの夜のこと、話します」
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