もう一度、君と初恋を。
*彼は幼なじみ






──ピリリリッ



「ん〜…ねむた、い…。」



必死に目を開け、頑張って手を伸ばして目覚まし時計を止める。



朝が苦手な私にとっては、これが苦痛で仕方ない。



私、佐倉朱莉(Sakura Akari)は高校2年生。



どこにでもいるような普通の高校生。



今日も眠気を必死に覚ましながら制服に着替え、自分の部屋からリビングに移動し朝ごはんを食べる。





「ほんとアンタ眠そうな顔しちゃって…普段の何倍もブサイクよ。」



これが私の母の口癖になりつつある。



自分の娘にブサイクってよく言えるなあ…まあ間違ってはないんだけれど。



「言われなくても分かってるってばあ…。」



そしてさっさと朝ごはんを食べ準備をし学校へ向かう。






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