もう一度、君と初恋を。







「どーせ俺たち家も近いんだし。」



家も近い…?



あれ、ということは…。



「家って前と一緒のとこ?」



「そうだよ、こっち戻ってくる予定ではあったみたいだし。」





…私と友希の家はとても近い。



家はお隣ではないけど、歩いて30秒もかからない距離で、お互いの家に頻繁に遊びに行っていた。



何かあると友希の家に行って話を聞いてもらって、友希も何かあれば私の家にやってきて、その夜はお互いの家族と一緒にご飯を食べて。



それがとても温かい時間だった。





「で、でも近いからって一緒に帰るのは…。」



流石に女の子たちの目が痛い…。



今日1日机をくっつけてたせいで、女の子たちの痛い視線がずっと突き刺さってたのに。




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