もう一度、君と初恋を。







「だってしょっちゅう『朱莉が可愛い』とか『朱莉大好き』とか『朱莉は俺のモンだから』とか言ってるの聞くし…愛されてんね?」



「…ほんとバカ!」



恥ずかしいけど、ちょっと嬉しいかも。



ちゃんと私のことを好きでいてくれてるんだなって、そう思えるから。



「アレが昔に朱莉のことを『可愛くない』とか言ったんでしょ?信じられないよね〜。」



……待って、そのこと忘れてた!



「信じられないよ!華どうしよう!そのことすっかり忘れちゃってた!」



そう言えば昔私のことを『可愛くない』って言って私の心を傷つけたのに、恋人になった途端『可愛い』って…。



どうしよう、なんか自信なくなってきた…。



「そんな気にすることでもないと思うよ!?昔の話でしょ?」






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