癒しの魔法使い~策士なインテリ眼鏡とツンデレ娘の攻防戦~
「光琉,,,本当は大好きなの,,,」

「ん、知ってる」

遙季の目に、瞼に、頬に、耳に、光琉の唇が這う。

「また俺のものになる覚悟、できた?」

「8年間もかかって,,,ごめん」

「いいよ。全部、俺のためだろ」

「違う、自分がかわいかっただけだよ」

光琉の手が、唇が、全身が遙季に愛を伝えてくる。

18歳の少年と16歳の少女のままの淡い恋心を宿し、二人は大人の男女として再び抱き合うことができた。

それは、1つの奇跡。

お互いを思い合う気持ちが起こした1つの愛の形だった。
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