癒しの魔法使い~策士なインテリ眼鏡とツンデレ娘の攻防戦~
18時。カフェバーハルキにつくとそこはもう、お酒を提供するバーの雰囲気に様変わりしていた。

もちろん、コーヒーだけを飲むこともできるが、照明を暗めに調節した店内は、昼間よりもやや大人の雰囲気だ。

オーナーの悠生は、仕事帰りの梨々香を迎えに行き不在だと、店長を任されているナツキという男性が教えてくれた。

「少し込み入った話になるからテーブル席でいい?」

悠生と梨々香が不在なことを知っていたのではないかと、遙季は勘ぐったが、人目の多いこの場所で、努が何かをしてくるとは考えられない。

遙季は頷くと、努に続いて奥のテーブルに座った。

「八代先生の話って何ですか?」

「まあ、そんなに慌てないで。まずは食事でもしないか?僕が奢るから」

遙季はのほほんと笑ってメニューを見せる努に腹が立ち、メニューは受け取らずに

「ウーロン茶を」

とウェイターに伝えた。

「じゃあ、適当につまむものでも頼もうかな」

と、努は黒ビールとナッツ、クラッカーなどを頼んだ。
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