冥界の王子様





父「玲奈ぁいい肉つきしてるなぁ…

顔もお母さんそっくりじゃないか」




ニヤニヤと近づいてくるお父さん。



「やめて!!!」



必死な抵抗をこの数年どれほど続けてきただろう。



父「お前はなんでいうことを聞けないんだ!」




(パチンッッ)




乾いた音とともに頬がじんわりとあつくなる。







もう耐えられない。


私の中で何かが切れる音がした。







馬乗りになるお父さんを必死に突き倒し、家を出た。








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