儚く消えそうな、あなたの光り.:.:*.:..*.:...
.:*.:.:*.:..光りに願いを.:.:*.:.:*.:..






.::.:*.:.::..:*.::.::*.:...



季節は、11月。

日が落ちるのも、早くなってきた頃ー…



「芽生!帰りに街中の点灯式行かない?」

全ての授業が終わり帰り支度をしていると、同じクラスで親友の麻衣子が声を掛けてきた。


「点灯式?」

席から立ち、教科書を鞄にしまいながら麻衣子に聞き返した。


「そう!芸能人の〇〇〇とかが来て、点灯式やるんだって!!行こうよ!!」

興奮ぎみに話す、麻衣子。

「えー…私、イルミネーションとか興味ないし…」

芸能人の〇〇〇とかも、別に興味ないし…

「芽生は、もっと情緒を持った方がいいと思う!!だから、行こう!!」

なんか今…失礼なことを言われたような…

「えー…」

「もう!!間に合わなくなっちゃう!!行くよ!」

「え!?ちょ…麻衣子!!」

嫌そうな顔をして麻衣子と話していると、半ば強引に腕を引っ張られた。


「とりあえず、電車に乗って…」

腕を掴んだまま、ぶつぶつ喋りながら前を歩く麻衣子。

その後ろを、しぶしぶと付いて行く。




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