最低彼氏 短編
雪ちゃんも、彼氏さんと、住んでるけど、今、出張に行ってる。

「大丈夫?…………なわけ無いか………私のせいだね………ごめん……」

『ううん。前から、不思議に思ってた。』

「どーゆこと?」

私は、香水臭いこと、帰りが遅いことを話した。

すると、雪ちゃんは、すんごい顔をして怒った。

「バカ里沙!!何一人で抱え込んでんのよ!!!私は、あんたの何?!私に何で話してくれないの?!」

『雪ちゃん………あのね…勇気に聞いたら、浮気何てしてないって言われてさ、香水は、会社とか、電車で付いたって………言ってた…………だ………か…ら…信じ……た…勇気は、きっと…大丈…夫だって……思っ………て!』

勇気の浮気の悲しみ…

雪ちゃんの優しさ……

私は、涙が止まらなかった。

ずっと溜め込んでいた事を、雪ちゃんに話して……心が少し軽くなった。

すると、雪ちゃんが抱きしめてくれた。

「よく、一人で頑張った!!!ずっと…辛い思いしてたんだね……気づけなくて、ごめんね……」

そう言って雪ちゃんも泣いてくれた。

あ~、私なんて素敵な親友を見つけたんだろう………

なんで、こんな素敵な人に相談しなかったんだろう………

私バカじゃん…………

一人で勝手に溜め込んで……助けてくれる人は、ここに居たのに………

しばらく、私達は、抱き合って泣いていた。




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