家庭訪問は恋の始まり
嘉人くんのお父さん
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嘉人くんのお父さん

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金曜日の放課後

私は今日やったひらがなプリントの丸つけをしながら、嘉人くんのお父さんを待っていた。

嘉人くんは、消しゴムがまだ上手に使えない。

力いっぱい消して、くしゃっとなったり、ビリっと破れたり。

すると、そこで癇癪を起こして、もう書かなくなってしまう。

それまで、どんなに上手に書いていても、鉛筆でぐしゃぐしゃと八つ当たりの落書きをして、丸めて投げたり、破って捨てたり。

それはいけない事だと言い聞かせても、自分のイライラを抑える方法を知らないから、どうしてもそうなる。

それでも、嘉人くんのいいところは、時間が経って落ち着けば、ちゃんと謝れるところ。

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