家庭訪問は恋の始まり
私は昔から、真面目な優等生タイプで、ルールからはみ出す事が苦手だった。

それは、今も変わらない。

黙ってればいい…と言う人もいる。

だけど、黙ってても私自身が落ち着かない。

だから、制服も校則をきっちり守ってたし、宿題も忘れた事がない。

その性格が、現在の状況を生んでいるんだと思う。

私たちは、付き合ってない。

その一点があるおかげで、私は罪悪感なく瀬崎さんに会う事ができるんだ。



武先生とは、結局、何の進展もないまま、年末まで来てしまった。

優しい武先生は、週末、よく食事に誘ってはくださるが、私が都合が悪いと言うと、それ以上、無理強いはしてこない。

だけど、ほんとにこのままでいいのかな?

変に期待を持たせたままじゃ、申し訳ない気もするし。

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