家庭訪問は恋の始まり
そう…かもしれないけど…

「………いいの?」

「ふっ
いいよ。
夕凪は、そんな些細な事、気にしなくて
いいんだよ。
俺が会いたいんだから。」

キュン…

会いたいと言われて、胸の奥が締め付けられた気がした。

結局、次回からは、瀬崎さんがタクシーで来るという案を呑む事になった。

瀬崎さんに会いたいって言われると、嬉しいのもあって、なかなか反論できない。

こんな優柔不断な私でいいのかな?

嘉人くんの幸せより、自分のエゴを優先させてるんじゃないのかな?

多少の罪悪感を胸の奥にしまって、その日は瀬崎さんを見送った。

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