家庭訪問は恋の始まり
はぁ…

私は思わずため息を吐く。

「そんな事して、逆に自分がストーカーだって
暴露されたらどうするつもりだったんで
しょうね。」

確かに。

「でも、そんな事が分かる人なら、そもそも
ストーカーなんてしてないと思います。」

「ははっ
それもそうですね。」

私は、武先生との談笑で少し気分を癒されて帰宅する。


それからの日々が早かった。

6年生を送る会の練習をし、本番を迎える。

その頃には、毎日テストをして、3月頭には成績をつけなければいけない。

授業も滞りなく進めないと、テストもできないし、テストができないと成績もつけられない。

全てが悪循環に陥ってしまう。

私は、嘉人くんに授業を何度も止められながらも、予定通り終われるように毎日頑張っていた。

そして、ようやく成績もつけ終わり、授業も消化期間に入った。
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