家庭訪問は恋の始まり
私は嘉人くんが知らない漢字も使い、難易度を上げて嘉人くんと競争する。

負けず嫌いな嘉人くんは、とても一生懸命ドリルをやる。

やりながら、私は、嘉人くんのデタラメな書き順を訂正して教えていく。

計算ドリルは、驚くほど早い。

1年生の時の計算カードもクラスで1番早く合格していた。

計算は本人も楽しいようなので、特に策を労す事なく、スラスラとやってくれる。

そんな日々を過ごすうち、嘉人くんは気付いたらしい。

担任の先生はバランスよく宿題を出してくれるのに、嘉人くんは平日は計算、週末は漢字をやる事にしたらしい。

まぁ、それで頑張れるなら、それもいいけど、私の宿題に割かれる時間が増えていくなぁ。

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