家庭訪問は恋の始まり
俺の説得に、校長も最後は了承してくれた。

俺は、児童名簿から瀬崎嘉人の父親に連絡をする。

父親は、初め、俺からの電話に警戒感満載で応対したが、説明をすると、すんなり、というか、喜んで了承した。



だが、その翌日、校長に呼び出された。

夕凪先生の学校に、児童の保護者から、結婚式を見に行ってもいいかという問い合わせが来ているという。

だから、希望者を募ってサプライズで歌いたいと、うちと同じ事を考えているらしい。

夕凪先生から、結婚相手はうちの児童の保護者だと聞いてるから、新郎の許可を取りたくて校長に連絡があったとの事。

だから、うちを代表して俺が、先方の代表の学年主任と打ち合わせるようにと指示を受けた。


俺は、放課後、先方の松井先生に連絡をする。

職員室の電話では、夕凪先生に聞かれないとも限らないので、飲み屋で待ち合わせて、打ち合わせをする。

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