月明かりの下の舞踏会



もう一度指を鳴らすと、ウオオォ……と呻くような声と、狼の遠吠えと甲高い笑い声。

さあ、待ちに待った俺達が主役となる日がやってくる。


「さあ……パーティーと行こうか」


今年のイタズラで、どんな表情を見せてくれるのかな。

階段の踊り場で、小さく笑いながらその音を待つ。






歓迎するよ、さあ……おいで、愛おしい君よ。








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