お断り
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お断り

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それから、仁くんは、毎日電話をくれた。

何を話すでもないけど、無事に帰宅した事、陽くんが試合で勝った事、結ちゃんと料理をした事、そんな取り留めもない話をして、仁くんは必ず最後に、

「絆、好きだよ。
会いたい。」

と言った。

私も仁くんに会いたい。

だけど、本当に仁くんといていいのかな。

仁くんと結婚するつもりもないのに。


今、この瞬間にも理想の結婚相手との出会いがあるかもしれない。

でも、私の心は仁くんに囚われていて、抜け出せそうにない。

これじゃ、いくら理想の相手がいても、気づかないだろう。

私は、どうすればいいの?

分からない事だらけだよ。

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