雪の王子様




「おばあちゃん、はい!これ、おばあちゃんのでしょ?」




そう、あの鍵を渡した。




すると何故かおばあちゃんは一瞬ビックリして、またいつもの優しい笑顔で言った。




「これは風嘉(フウカ)が貰ったんじゃないの?」




貰った…?




私が?




誰に?




「会わなかった?王子様に。」





王子様にって…




私、王子様なんかにあってないよね?




うーん…




「あ!幽霊になら会ったよ!」




そう言うと、おばあちゃんは大声で笑い出した。




それから私はさっきあったことを話した。




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