雪の王子様

王子様






始業式。




先生の話なんて、全く耳に入らなかった。




ただ、ポケットの中に入っている携帯を気にしていた。




早くみっちゃんからの連絡がこないかなって。






全てを思い出した私は、ナツキに会いたくて仕方がなかった。




目を腫らすほど泣いたのなんていつぶりだろう。





早く、連絡こないかな…






始業式が終わって教室に戻ったとき、携帯が震えた。





私は慌てて携帯を開いた。





みっちゃんからだ…!!






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