空色物語
11月の雨

一雨ごとに寒さを
感じ始めた
秋深まる今日この頃

落葉樹が
色とりど

引き出しの整理で
見つけたのは
一枚の色褪せた紙切れ

11桁の数字が
二つ書かれてる
これは 二つとも
あなたの 携帯番号
一目で気づいたよ
誰よりも
愛しかった あなた

今ではもう 想い出に
変わってしまった あなた

色褪せた 紙切れが
季節の流れを物語る
あんなにも
愛しかった日々
今では もうセピア色の想い出

色褪せた紙のように
あたしの中から あなたの
存在が薄れていた

それでも ふとしたはずみに
思い出すんだ
あなたとの
思い出の曲を聞くとりの葉を
落とす度に
冬が近づく

十一月の雨に
打たれながら
貴方を想う

土佐の空は
晴れてますか?
問いかけても
答えなど
返ってはこないのに
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