残念な王子とお節介な姫
俺が入社3年目の7月、とても小さな女の子が俺たちの班に配属された。

伊藤結(いとう ゆい)22歳。

とても元気のいい彼女は、あっという間にみんなと打ち解け、16人いるうちの班で紅一点だった事もあり、安達班のアイドルと呼ばれていた。

指導係の小山さんが取引先に通い詰めになると、必然的に俺が彼女の指導係代理のようになった。

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