残念な王子とお節介な姫
・:*:・:・:・:*:・
19時。
「課長、飲みに行きましょう!」
突然、姫が言った。
やけ酒に付き合うつもりなんだろう。
「別に行かなくていいよ。
俺、明日も仕事だし。」
俺は、結婚式の後、結と新婚旅行に行くため、夏休みを8月31日から取る事にしていた。
妊婦の結をあまり遠出させたくないから、有馬温泉を拠点に、大阪・神戸・姫路をのんびりと観光するはずだった。
「うち、明日から夏休みですもん。
付きおうてくださいよ。」
「姫、聞いてたか?
俺は、夏休みじゃないんだ。」
「聞いてましたよ。
せやけど、ここ何ヶ月も残業漬けで頑張って
来たんやから、かわいい部下のかわいい
わがままくらい、聞いてくれてもバチ
当たらんのとちゃいます?」
19時。
「課長、飲みに行きましょう!」
突然、姫が言った。
やけ酒に付き合うつもりなんだろう。
「別に行かなくていいよ。
俺、明日も仕事だし。」
俺は、結婚式の後、結と新婚旅行に行くため、夏休みを8月31日から取る事にしていた。
妊婦の結をあまり遠出させたくないから、有馬温泉を拠点に、大阪・神戸・姫路をのんびりと観光するはずだった。
「うち、明日から夏休みですもん。
付きおうてくださいよ。」
「姫、聞いてたか?
俺は、夏休みじゃないんだ。」
「聞いてましたよ。
せやけど、ここ何ヶ月も残業漬けで頑張って
来たんやから、かわいい部下のかわいい
わがままくらい、聞いてくれてもバチ
当たらんのとちゃいます?」