雨の降るここでお日様が手を差し伸べる
ガラガラ



「優衣ちゃん!良かった、
昨日の検査がショックすぎたのか意識失うんだも。
すぐに呼吸も落ち着いたから、大丈夫だったけど、それほど辛かったのにごめんね??」



「私、意識なかったの?」



「うん、急に呼吸荒くなっちゃってすぐに酸素マスク付けて、4時間くらいで落ち着いたから、優衣ちゃんの意識が戻るのを待っていたんだよ、」





「私、寝たのかと思ってました。」





「寝ただけだったら昨日中に目覚ますよ、、」




「ですよね...」





「じゃあ優衣ちゃん少し診察、させてね?」




「痛いこと、しない?」




「昨日は、しない。朝熱はかった時も平熱だったし、顔色も悪くないからたぶん大丈夫!勝手に熱はかってごめんね?」




「大丈夫!ありがとね!」





「うん、じゃあ胸の音聞くよ?」





















「うん、大丈夫!じゃあ今日は、お願いだから病室で安静にしてて?ここ個室だからトイレもあるから、」




「ねぇ先生、約束覚えてる?」




「約束??あ、うん覚えてるよ?何?なんでもいいな?」





「あのね、私ね、好きなの...」




「誰のことを?」





「叶夢先生...」






「ふ〜ん、ん?! おれ?!」






コクン






「ちょっと待って、えっと、優衣ちゃんは、俺の事が好きってこと?」





コクン





「うそだろぅ、・・・」





「あ、ごめん!迷惑だよね、ただの患者と医者って関係だけなのに、」




「あ、いやそういうんじゃないんだ、
俺から言おうと思ってたから、」




「なにを?」





「優衣ちゃん、俺はね、優衣ちゃんが好きなんだ。好きだから優衣ちゃんを全力で救いたい。俺と付き合ってください!」




「え、いいの?私弱いよ?迷惑かけるよ?
暴れるし、拒絶だってする。それでもいいの?」



「だからこそ俺は優衣ちゃん、ううん。優衣を守りたい。」







「うん、ありがとう!!!!!!」





その日、私は幸せの気持ちでいっぱいになっていた。





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