戦国時代からやって来たお姫様との同棲生活
同居人はお姫様
都会の人混みをつまらなそうに歩く男がいる。

仕事をサボってギャンブルをして負け、これから夕食に何を食べようか悩んでいる所だ。

(あーあ、今日はムシャクシャしていけねぇ。まさかサボったらギャンブルに負けるとは思わねかった・・・。こんな日は・・・)

男はコンビニに寄り、唐揚げやおにぎり、ビールなどなど沢山買って家についた。

男は座ると色々考え出した。

(俺、30目前になって仕事サボったり辞めたりして、この先どうなんだろ。ギャンブルで生きていくっていっても御覧の有り様だし。てか、彼女欲しいな・・・。もう5年もいねぇや。)

男は今の現状を後悔していた。都内の大学を卒業したのは良いものの不況による就職難で働くところが見つからない。そとそも、男は大学の時に遊び呆けていた為、まともに就職活動もしていないのだ。大学生の時に麻雀、パチンコ、パチスロにのめり込みまともに就職活動をしようとしていなかった。

大学生の時に働いていたバイトもギャンブルに大勝したら辞めてしばらくギャンブルで稼いだりしていた。その結果長く働くということが出来なくなったのだ。

この前もギャンブルで1週間で50万も勝ったため、今日はサボってパチスロを打っていた。

そんな生活をしていたら必然的に彼女は出来なくなる。男は勝負事に生きる男の為、そういった雰囲気が一部の女子からは人気があった。しかし、彼女と付き合ってもまるで長続きしなかった。男のギャンブル気質に付いていけなくて破局となることが殆どであった。

そんな人生を振り返り、男は猛省していた。神様、ごめんなさい。人生を粗末にして時間を粗末にしてごめんなさい。

「って心の中で謝っても意味ねぇよな!まあ、何とかならぁ!」

まるで反省している様に見えない。

その時、男の頭上が光輝いた。

「なんだ?」

眩しくてよく見えない。けど、なんか人が見える。

次の瞬間に男の頭上に人が落ちてきた。

「ぎゃあ〜イってぇ〜!」

男は仰向けに倒れてしまった。しかし、この柔らかい感覚、どこか気持ちよくなる感覚・・・一体なんだ?

男は見てみると着物を来た女性が男の上に股がった状態でいた。

髪は黒髪、肌はとても白くて小柄な女性。着ている着物は物凄く上品で可愛らしいものであった。

「ちょっとお前、俺の上にいつまでも乗るな。どいてくれよ。」

男に言われるとビックリして女性はオドオドした表情をしてゆっくりと立ち上がる。

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