大切な仲間だから…  (短編)
ほんとだ、ポケットから、抜き取られてる。

利木「あと、ハッキングさせたもらった。表向きには、城ノ内財閥の跡取り。そして、裏では、城ノ内組の若頭。そして、鬼龍の姫。」

鬼龍……

『もう、姫じゃないです………さっき、新しい姫の子の裏切りで追い出されました……アハハ、信じてたのにな……』 

利木「……泣きなよ。溜め込んでも意味ないよ。」

その言葉を合図に、涙腺が壊れたかのように涙が溢れてきた。

『ふぇっ……もう、…………、いや…だよ~…………、うえ~ん、ふぇっ…グスッ』

利木さんは、私が泣いて居る間ずっと背中をさすってくれた。

私がようやく泣き止んだころ、利木さんが言った。

利木「今の、空龍の総長は、璃沙ちゃんと同じ高1なんだよ。そいつらの所行こ?」

私は、お礼も言いたかったから、頷いて利木さんについていった。

部屋を出て、少し奥の部屋。

そこで利木さんは、止まって私の目を見て頷いた。

私も頷き返した。

ガチャー

利木さんに続いて私も中に入った。

?「利木さん。あの女の子は?」

利木「居るよ。ほら。」

利木さんは、私の背中を押して前に出した。

『あ、あの!寝かせて頂きありがとうございました!あと……私、さっきまで鬼龍の姫でした。ですが、もう一人の姫の裏切りで、追い出されました。なので、スパイとか、じゃないので安心して下さい。』

私は、そう言ってお辞儀した。

?「そうなんだ………ねぇ、切り替えのためにトランプ🃏しよ!」

『と、トランプ?』

?「そう!ほら、やろう!皆も!ほら!利木さんも!」

それから、一時間くらいトランプをした。

?「良かった…璃沙ちゃん笑った!」

そうなんだ、私、無意識の内に笑ってたんだ。

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