Take me out~私を籠から出すのは強引部長?~
少しして目を閉じ、はぁっと小さく息を吐き出すと、高鷹部長は私に携帯を渡してきた。

「君と話がしたいそうだ」

短く頷き、携帯を受け取る。
小さく深呼吸をして、携帯を耳に当てた。

「愛乃です」

『愛乃?
いったいなにを考えてるの?』

私を咎める、春熙の声。

わかっている、これは私には許されない行為だって。
でも私は。

「会社の人とちょっと飲みにいくだけだよ。
お父様だってはるくんだってしていることでしょ?」

『僕らは別にいいんだよ、自分の身は自分で守れる。
でも愛乃は?
もう忘れたの、あんなに怖い目に遭ったのに』

――ヒュッ。

喉が、変な音を立てて息を吐き出す。
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