君と二人の201号室
理想的ウエディング


「菜帆ちゃんに提案があるの」



瞳さんからそんなことを言われたのは、お母さんと会ったあと、しばらくしてからお父さんにも会いに行った日の翌日。

今まであった色濃いことを全部話し終わってからのこと。


その『提案』は、少し抵抗があったけど、私は嬉しくもあったので、渋々了解した――。







「菜帆、どれがいい?俺的にはこれとか……」

「露出多いです!却下です!」



拓海さんに差し出されたものを見て、私は即座に却下した。

見てる分にはいいんだけど、自分で着るとなるとまた別の話になってくる。



「これは?」

「あ、可愛い…。お花の刺繡もある!…でもこっちも捨てがたい…」

「両方着たらいいじゃん」

「それは贅沢すぎます…」

「お色直しで」

「あぁ、なるほど…!」



私と拓海さんが何をしているのかというと、ウエディングドレス選び。


瞳さんの提案により、結婚式をすることになったのだ。


お父さんの先が長くない…ということで、結構前にプロポーズもしてもらったし、結婚式しよう!…ということになった。

もちろん、お父さんとお母さんも呼んで。


…相変わらず、瞳さんは思考回路がぶっ飛んでる。

でも、そんな瞳さんに助けられてるのも嬉しくて。

…お父さんとお母さんも、泣きながら喜んでくれた。


お父さんとお母さんとの関係は……そこまでよくはないけど、順調に回復していってると思う。…多分。




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