闇のあたしを光が照らして。
♣prologue
ギラギラと燃える炎。

どんどんくらい闇を飲み込んでいく。

明るきは暗闇を消していく。でも、闇が大きすぎれば闇にも呑まれる。



じろり、じろりとあたしに向けられたその視線。

どんな意味があるのかなんて、十分すぎるぐらいわかっている。

『あたしがいけない』

そうなんども、塗り替えられてきた。

あたしの言葉なんて、だれもきかない。

「……、だ、」

くらい繁華街の路地に話し声が聞こえる。

……おかしいな、今日は雑魚どもがいるはずじゃないのに。

あたしがするりと背後にはいると、はっきりとみえるその光景。

カツアゲ、か。

あたしは被っていた黒いフードをとり、

「えぇー、なにしでるのぉー?あたしもいれてぇー?」

猫なで声で話すあたし。

上目遣いで、”乙女の雰囲気”ってやつを醸し出している。

いつもなら、とっても気持ち悪いけどだますのは嫌いじゃない。

「なんだよー、ねぇーちゃん。かなりの上玉だなぁー。」

キンキンに染められた傷んでいる金髪。

まあまあ長い髪に、前髪を上げている。

…ブス、だな。

あたしがそう思っていると、5人くらいがあたしのほうによってくる。

「ねぇーちゃんなら、気持ちよくしてやるぜー?」

あたしの肩を抱きてきて、吐き気がする。

いまのうちに逃げろ、あたしはカツアゲされていた男に目で訴える。

すると、急いで逃げていく。

いまが、好機。

「じゃあー、はやく、して?」

上目遣いでオネダリすると、男はあたしを壁のほうへと連れていく。

すると、あたしは金髪ヤローに回し蹴り。

「てめっ!何しやがるっ!」

あたしによってたかってくるけど、どんどん散らしていく。

瞬殺すると、あたしは金髪の頭を踏みつけた。
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