【最愛婚シリーズ】俺に堕ちろ~俺様社長の極甘な溺愛包囲網
湯口から熱い湯が注がれもうもうと湯気が立ち上るなか、わたしは駿也に抱きかかえられたまま湯船につかっていた。

肌触りがまろやかで、コンシェルジュさんが「お肌がつるつるになる」と言っていたのもうなずける。

「はーっ、最高だな」

駿也が気持ちよさそうに、夜空を見上げた。

わたしも彼にもたれかかるようにして、またたく星を黙って見ていた。

「なあ、ひより」

「ん?」

返事をすると後ろからぎゅっと抱きしめられた。

「これからも、ずっと一緒にいような」

「うん」

わたしの返事に、駿也はキスで答えてくれた。

ふたりの甘い吐息が湯気に混ざり、夜空へと消えていった。



< 103 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop