その出会い、運命につき。
返事を言い淀んでいると、

「あんまりそういうのは好きじゃないかな?」

と、気を遣われてしまった。

「いえいえ、全然大丈夫です!」

私はすぐさま否定する。

むしろ、シェアしてもらっていいんですか?という心境だ。
こっちが心配になってしまうよ。

そんな考えになってしまっては、すぐに首を振る。

ダメダメ。
私は今日は楽しむって決めたの。
今日は胡桃さんとの最後の日なの。
いい思い出で終わりたいんだよ。

素敵な夢を見させてくれてありがとう。
素敵な思い出をありがとうって、最後に言うんだ。

そして、お別れするんだよ。
< 49 / 71 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop