パクチーの王様



 芽以に頭を撫でられそうになった逸人はご機嫌だった。

 いや、元来、無表情なので、人の目にどう映っていたかは知らないが。

 ともかく、本人的には機嫌が良かった。

 そう。
 夜、アレが来るまでは――。





< 228 / 555 >

この作品をシェア

pagetop