社内溺甘コンプレックス ~俺様社長に拾われました~

 思わず体を引いて、サイドボードにしたたか背中を打ち付けた。痛みにうめきながらベッドを見やる。結構な音がしたはずだけれど、社長は身じろぎひとつしない。

 少し考えてから、おそるおそる歩を進めた。

 近づいて見ると、ますますきれいな体だった。日に焼けていない肌は透き通るようにきめ細やかで、適度に筋肉がついている。

 たしかにここ最近の暑さはひどい。でもエアコンは入っているし、寝苦しいというほどでもないはずだ。ということは、社長はもともと裸で寝る人なのだろうか。

 頭のなかでぐるぐる考えながらベッド脇に立って、まばゆいほどの寝姿を見下ろした。

 ブランケットから飛び出したむき出しの上半身に、目を閉じた端正な顔。長い脚が片方放り出されていて、かろうじて下着だけ身に着けていることがわかる。

 鼻血が出そうな気配に、とっさに親指で鼻の付け根を押さえた。

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