いちごキャンディ×ブラックチョコレート
「す、すみません」

「くくくっ。すごい音だったね」

「そ、そんなに笑わないでくださいっ!」


かなり大きな音が鳴り響いたため、本当に恥ずかしかった。

穴があったら入りたいくらいには。


「恥ずかしそうにする顔、可愛いかったけどね」

「っ!!」


なんでそんなことをサラリと言っちゃうかなこの人は。


「そんな所を歩いていると危ないよ。ほら、もっとこっちにおいで」


そう言うと、私の手を引いて自分の方に引き寄せた。

あまりにも自然でナチュラルなその行動に声が出せず、されるがままだった。
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