お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました

「あのですね、ご、ご飯です。ご飯がちょうど出来上がったんです。ローストビーフもおいしそうに――ひゃっ、んっ……」


千花は最後まで言わせてもらえなかった。千花の身体を反転させた修矢に、唇を奪われたのだ。


「あのっ……しゅう……ちょっ待っ……」


顔を少し背けてなんとか言葉を発するが、すぐに修矢に捕獲されてしまう。頭と腰を引き寄せられ、身動きができなくなった。

どんどん深くなるキスが次第に千花から理性を奪っていく。いつしか修矢の動きに合わせて、千花は舌を絡めた。

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