お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
ところが、修矢によってすかさず一樹の手が払われる。
「イテッ」
「兄貴は調子に乗りすぎ」
さすがに自分の妻のお腹をほかの男には触らせたくないだろう。いくらその中の子供が目当てだとしても。
「お前なぁ、兄にそんな態度はないだろう?」
「どっちがだ」
「まるで発情した雄ライオンじゃないか」
「うるせー」
憮然としながら、修矢は一樹を睨んだ。
「……あの、私を間に挟んでケンカしないでもらえませんか?」
ふたりの言い合いはケンカにすらなっていないのはわかっているが、両方から責められているようで、千花はなんとも居心地が悪い。
「あーごめんね、千花ちゃん。コイツが大人げないからさ」
一樹は親指で修矢を指差しながら、苦笑いを浮かべた。