自己流恋愛組曲





「香奈ーおはよー」


来た。


安西は何時もの様にipotを聞きながら教室に入ってきた。


「おは・・・」


「おはよう」



大きな目


長い睫


少し赤い頬









武田さんだ。


「・・・おはよ~」

突然の武田さんの登場に

カオルが動揺しながら答えた。


「愛ちゃん愛ちゃん、

これが中川で、こっちが相澤で、


この子が落越香奈!!」

何故か安西が武田さんに紹介をし始める。


・・・っていうか何で私だけフルネームなの??

「武田愛子です。よろしくね」


人の良さそうな綺麗な笑顔で武田さんは言った。

「よろしくーってか彼女の自慢しにくるなよなー安西」

「えっへへー、いいじゃん俺の自慢の彼女~♪」

「うっぜぇ!」


安西、幸せそう



「香奈?どした?」


「! 隆弘、何でもない」


駄目だ、


今、私隆弘の彼女なのに。








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