さよなら、大好きな人
―――――――
1年後

「竜也。いるかな?」

あたしは今、Y大の入り口にいる

もちろん、竜也には言っていない

言わなかった。
この近くの専門学校に入るなんて思わないだろう

「あれー?誰待ち?
一緒に待っててやろうか?」

「いえ。あっでも
聞いていいですか?」

「なーにー」

「三波竜也ってここにいますか?」

「あー。いるよ?」

「三波の知り合いなんだ」

「そうなんです。いるってわかれば、安心しました。
もう少し、ここで、待っててみます」

そう言ったら、顔を赤くして走って帰って行った人たち

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