恋涙




気付けば、大声を出してあたしはケータイを投げていた。




…ボフッ





ケータイは奇跡的に布団へ落ちた。







「…はぁ…はぁ…」






しゃがみこんだあたしを映し出したのは大きな鏡。





髪はボサボサで、息は荒く、汗まじりに映ったのはあたしの顔。






「…忘れてないんだなぁ」







何で、こんなにも心臓が高く跳ねるのだろう。








何でこんな焦っているんだろう。







何で…






 。
涙がでるんだろう

 。




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